今回はついに明後日に東京公演も迎えるハビエル・コントレラスを招聘するにあたってのきっかけや経過などをお話したいと思います。
チリの最南端の町、プンタ・アレーナス出身である事から『世界の果てのギタリスト』といえるハビエル・コントレラス。最初に彼の名前を知ったのは、チリの偉大なクラシックギタリスト、ホセ・アントニオ・エスコバールの『チリのギター音楽集』からでした。
彼のEuclidicaが1曲目に入っており「かっこいい曲だな〜」と思ったのが最初の印象でした。その頃はロンドンに留学中で、エスコバールがロンドンにマスタークラスで来た際に彼のサインをちゃっかり貰っています。
その時は「チリにもこんなに良い作曲家がいるんだな」くらいの気持ちだったのですが、帰国してから高田元太郎先生に師事し、南米音楽を掘り下げて演奏/研究していく中で再び彼の作品と再開しました。
その時に出会ったのが彼の1stアルバムである『MIRADOR DE LOS SOÑADORES』(空想家達の視点)と題されたCDでした。こちらはitunesなどでも購入できますので、興味がある方は強く購入をオススメします!
https://itunes.apple.com/us/album/el-mirador-de-los-so%C3%B1adores/738537085
驚いたのは作曲家の自作自演として驚異の演奏内容である事。エスコバールの演奏はもちろん素晴らしいものでしたが、彼の演奏は自作であるためかフィーリング、テクニック、そして録音状態までどれをとっても超1流です!
さらに驚くべき事に、この時彼はまだ若干22歳!!
正直、掛け値なしで、信じられない才能だと思いました。
しかし、そう気づいた時には1stCDからある程度時は過ぎていました。「今はどうなっているのだろう・・・・」と期待を込めつつインターネットで検索したところ、、
「さらに進化してる!」
それもそのはずで、彼の曰く「最初のCD制作の時に感じた、作曲/演奏の未熟さを無くすために数年間は技術的向上と新曲作曲だけに費やすことにした」との事で、すでに1stCDで完成されているように思える作曲/演奏技術にさらに磨きをかけています。
この努力が正に近年着実に実を結びはじめ、アメリカで2つの作曲賞を受賞するなど確実な成果として現れています。
そんな彼とインターネットを通してやり取りする中で、今年満を持しての来日が決定した訳です。
今回のツアーに際して、すでに数多くのギタリスト、音楽関係者の絶賛を頂いています。間違いなく今回のツアーで日本に大きな爪痕を残してくれるでしょう!
東京公演9/17、札幌公演9/23、東京<追加公演>9/26、大阪公演9/27、沖縄公演9/29の詳しい情報はコチラ